学校の七不思議
第4章 トイレの花子さん
「なぁんだ、何も起こらないじゃん」
「よかったぁ~」
「え~、面白くな~い」
三人はあっさりと女子トイレから出て行った。すると私の金縛りも解けて、声も出せるようになった。
「もう、一体なんなの……」
まさか自分がトイレに入ってる時に、花子さんを呼び出されるなんて思いもよらなかった。
それにトイレの入り口にはカレンちゃんがいるはず。どうしてカレンちゃんは彼女たちに、私がトイレを利用していることを言ってくれなかったんだろう。
少しモヤモヤしながら洗面所で手を洗っていると、なんとなく背後が気になって、鏡越しで個室の方を見てみた。
すると黒い髪のおかっぱ頭の女の子がこっちを見て立っているのが見えて、一瞬で体が凍りついた。
『……イルヨ……』
顔はよく見えない。でも何か言っている。
『……ワタシハ……ココニ……イルヨ……』
「きゃあああああっ!!」
「よかったぁ~」
「え~、面白くな~い」
三人はあっさりと女子トイレから出て行った。すると私の金縛りも解けて、声も出せるようになった。
「もう、一体なんなの……」
まさか自分がトイレに入ってる時に、花子さんを呼び出されるなんて思いもよらなかった。
それにトイレの入り口にはカレンちゃんがいるはず。どうしてカレンちゃんは彼女たちに、私がトイレを利用していることを言ってくれなかったんだろう。
少しモヤモヤしながら洗面所で手を洗っていると、なんとなく背後が気になって、鏡越しで個室の方を見てみた。
すると黒い髪のおかっぱ頭の女の子がこっちを見て立っているのが見えて、一瞬で体が凍りついた。
『……イルヨ……』
顔はよく見えない。でも何か言っている。
『……ワタシハ……ココニ……イルヨ……』
「きゃあああああっ!!」