学校の七不思議
第7章 【B】
「ユキちゃん、まだ思い出せないの?」
「カレンちゃん……何を? 私、何もしてな……」
「おかしいわね。ユキちゃんがカレンにしたことと同じことをしてあげたのに、全然思い出せないなんて」
「わけわかんないっ……カレンちゃんはここにいるじゃん!」
この親子はおかしい、そう思った。
でも突然、目の前にいたカレンちゃんが消えて、私の足元に人形が落ちてきた。
それを拾い上げようとすると、
「触らないで!!」
と、カレンちゃんのお母さんに怒鳴られた。
その人形は金色の髪に青色の目をした、カレンちゃんにそっくりな人形だった。
まるで、カレンちゃんが人形になってしまったかのように……。
「あなたがカレンのことを思い出さない限り、あなたは永遠にこの世界をさまようことになるわよ……」
そう言うと、カレンちゃんのお母さんは人形を抱いたまま去って行ってしまった。
そして私は……
カレンちゃんのお母さんが言ったとおり、いまだに学校の七不思議の世界から抜け出せないでいた。
【おわり】
「カレンちゃん……何を? 私、何もしてな……」
「おかしいわね。ユキちゃんがカレンにしたことと同じことをしてあげたのに、全然思い出せないなんて」
「わけわかんないっ……カレンちゃんはここにいるじゃん!」
この親子はおかしい、そう思った。
でも突然、目の前にいたカレンちゃんが消えて、私の足元に人形が落ちてきた。
それを拾い上げようとすると、
「触らないで!!」
と、カレンちゃんのお母さんに怒鳴られた。
その人形は金色の髪に青色の目をした、カレンちゃんにそっくりな人形だった。
まるで、カレンちゃんが人形になってしまったかのように……。
「あなたがカレンのことを思い出さない限り、あなたは永遠にこの世界をさまようことになるわよ……」
そう言うと、カレンちゃんのお母さんは人形を抱いたまま去って行ってしまった。
そして私は……
カレンちゃんのお母さんが言ったとおり、いまだに学校の七不思議の世界から抜け出せないでいた。
【おわり】