学校の七不思議
第6章 【A】
私は思いきって、カレンちゃんと鏡の中に入った。光に包まれた私は、気がつくと一人で校門の前に立っていた。
空はまだオレンジ色に染まっている。
「カレンちゃん?」
どれだけ呼びかけても、カレンちゃんは姿を現さなかった。その代わり「チリン」と鈴が鳴り、足元を見ると、カレンちゃんがランドセルにつけていた鈴が落ちているのを発見した。
私はその鈴を拾って、明日丘の上にあるカレンちゃんの家に届けようと思った。
家に帰ると、お母さんが「遅いから心配したわよ」って私を抱きしめてくれた。嬉しかった。
両親とご飯を食べて、テレビを見て、宿題をして、お風呂に入って、いつもと変わらない日常を送る。そうしてると、カレンちゃんと学校で過ごしたことは全部夢だったのかなって思えてくる。
そしてカレンちゃんの存在も──。
でも私の手の中には、カレンちゃんの鈴が確かにあった。
空はまだオレンジ色に染まっている。
「カレンちゃん?」
どれだけ呼びかけても、カレンちゃんは姿を現さなかった。その代わり「チリン」と鈴が鳴り、足元を見ると、カレンちゃんがランドセルにつけていた鈴が落ちているのを発見した。
私はその鈴を拾って、明日丘の上にあるカレンちゃんの家に届けようと思った。
家に帰ると、お母さんが「遅いから心配したわよ」って私を抱きしめてくれた。嬉しかった。
両親とご飯を食べて、テレビを見て、宿題をして、お風呂に入って、いつもと変わらない日常を送る。そうしてると、カレンちゃんと学校で過ごしたことは全部夢だったのかなって思えてくる。
そしてカレンちゃんの存在も──。
でも私の手の中には、カレンちゃんの鈴が確かにあった。