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学校の七不思議

第7章 【B】

 その時、「チリン」と鈴の音がした。
 私はずっと握りしめていた右の掌を広げてみる。


「え……なんで鈴が……」


 私はなぜかカレンちゃんの鈴を握りしめていた。鈴を探してはいたけど全然見つからなかったのに……。


 首を傾げていると、校門の前に誰かが立っているのが見えた。
 今にも消えそうな電灯に照らされていたのは、髪をボサボサにした大人の女の人だった。


「!」


 全身真っ白い服を着ているからか、一瞬幽霊に見えた。その女の人は棒立ちになってずっと私の方を見ている。
 

 気味が悪いなと思って、目をなるべく合わさないように横を通りすぎようとした時、


「あなただったのね、カレンをいじめたのは」


 突然そんなことを言われ、私は思わずその女の人に振り返ってしまった。


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