不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第22章 ビターチョコレート
瀬川くんのジャージを借りると、私はまた下着を履かずに足を通す。
ワインを飲んで談笑を楽しみ、夜が更けていく。
「明日、どっか行きたいとこある?田舎だから面白いとこは何も無いけど(笑)」
「うーん…海…とか?」
「んじゃ、海の目の前にある店で美味い魚でも食うか」
「え~!最高だね!」
「たいしたとこじゃないから期待すんなよ(笑)」
私はお酒のせいもあって子供のように喜ぶ。
ワインの瓶が空になったところでアイスを持ってくると、スプーンで瀬川くんと交互にそれを食べる。途中で、「いや、もうお前食べていいよ。その幸せそうな顔で腹いっぱい(笑)」と瀬川くんが言う。
「なにそれ(笑)ほんとに食べちゃうよ?!」
私は遠慮なく夢中でアイスをたいらげる。
「ついてる」と言うと瀬川くんが近づいてきて、私の唇の周りを舐める。
そのまま舌を絡ませると、甘いチョコレートが2人の舌で混ざる。
「…ん……ふぁ……」
全身の力が抜け、ソファに押し倒されると私はまた目を閉じた。
ここ数ヶ月で、そして今日、私は瀬川くんの舌を完全に覚えてしまった。
麻薬にも似たそれは私を溶かし、狂わせる。
人の体液までもが愛おしいなんて、これまでに感じたことがなかった。
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恥毛をかき分けて、瀬川くんの熱くぬめった舌が私のつぼみを撫でる。
ぷくりと膨らんだそれは、ピクリ、ピクリと脈を打って悦ぶ。
その舌がやわらかく上下に動くと、私のいやらしい口からトロトロと愛液が溢れて止まらない。
今にも果ててしまいそうに足が小刻みに震えている。
「はっ……んふぅっ……はぁ…あ、んっ……」
ゆっくりゆっくりと焦らされ、つぼみはこれ以上ないくらいに張り詰め、高揚している。
「ん…もう、…瀬川くんっもう……はぁ…ぁんっ……がま…んできないよぉ……」
震えが止まらない私の脚を、瀬川くんが優しく撫でる。