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不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―

第9章 結婚したら、ときめき禁止?



私は瀬川くんとの事を考えていた。


きっと奈美も、ミノル君のことを思い浮かべている。


「そういえばミライは、瀬川くんと次に合う約束とかはないの?」


「うん、今のところ無いね。県外にいるし、2週間に1回くらいしか帰ってこないし…」


「今のところ、ね(笑)」


「いやっ!違うの、またみんなで集まって飲んだりするかもしれないしさ、そんな変な意味じゃ」


ハハハハ!と2人は笑う。



「なんだか学生時代に戻ったみたいで、言っちゃ悪いけど私はすごく楽しいよ(笑)
でも、おおっぴらには出来ないからね。用心することだよ」


締めくくるようにケイが言うと、私は真面目な顔で頷いた。


隣を見ると、奈美も他人事ではないように神妙な面持ちで頷いていた。




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2人と別れ、瀬川くんとのトークルームをひらいてみる。


…深い意味は、ないからね!


自分に確認してから、[今度はいつ帰ってくるの?]とメッセージを送信した。



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