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不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―

第13章 キャンプ場へ



「…ねぇ、どういう事?」

紗奈が私の耳元で聞く。


「なんか打ち合わせのときからこんな調子でさ。綾香ちゃん可愛いけど、コウヘイ君はなかなか手ごわいみたいだね」

2人でクスクスと笑う。


「ちょっと後ろの2人~!こそこそ話してないで俺を助けてよ~~綾香ちゃん怖いよぉ~」

コウヘイ君は、もはやギャグだと感じるくらいにおちゃらけながら嫌がっている。


「むしろ仲良さそうに見えるけど?(笑)」

紗奈が言うと、

「そうでしょ?ほら~コウヘイ君、私たち仲良しだって~♪」

「もうやめてぇ~~」



そんな明るい雰囲気で、お菓子を食べたり歌を歌ったりと楽しい道中だった。



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山道に入ってから15分くらい走ると、キャンプ場の看板が見えた。

オートキャンプも出来る広い敷地らしく、中まで車で入っていく。


先に2台は到着していて、みんなは深呼吸をしたり荷物を運び出したりしている。



「ついた~~!!」

私たちも外へ出ると、街よりもひんやりと冷たく澄んだ空気が頬を突いた。


テントを張る場所のすぐ近くに水場があり、その裏側にトイレもあるらしかった。





「みんな集まったね!えっと今日は俺の独断でグループ分けをしてます!

まず、Aチーム!テント張りと、毛布とか寝袋の準備をお願いしまーす。6人用テントを2つです。メンバーは、綾香ちゃんと・・・・・-----

Bチームはバーベキューのための小枝拾いと火起こしお願いします。メンバーは俺と、・・・・・---

で、Cチームはカレー作りお願いします。メンバーはミライちゃん、紗奈ちゃん、コウヘイ、瀬川。

以上です!あっちに小川もあるし遊び道具もあるんで、終わり次第好きに遊んじゃってね!では早速、始めましょう~!」


平野がチーム分けしたというそれぞれの名前を呼んでいき、私たちはカレー作り担当らしい。



思いがけず久しぶりに紗奈と一緒に料理ができる事となり、途端に嬉しくなった。


瀬川くんとコウヘイ君は、「俺らがカレー……?なんの役にも立てない自信がある(笑)」なんて言って笑っている。


自然の中で過ごすというのはとても気持ちが良くて、すこぶるやる気が出てきた。


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