不純異性交際(上) ―ミライと瀬川―
第14章 カレー作り
「…えっ?!もしや私なんか変なこと言った?!」
「いや?全然」紗奈が答えると、コウヘイ君もつられるようにウンウンと頷く。
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水の投入まで終わり、「アクを取りながらしばらく煮込んだら、ルーを入れて完成」と紗奈が言うと、コウヘイ君は「川で遊びたい!!」と目を輝かせている。
紗奈は母親のような口調で「もう、しょうがないなぁ…行ってきな」と言うと、「あとで皆も来てねー!」コウヘイ君は元気に駆け出した。
しばらく3人で他愛もない話をする中で、紗奈は何気なく”あんたたち中学の時も仲良かったけど、今も息ピッタリだよね”とか、”2人があの頃と変わらず仲が良くて嬉しいよ”などと言ってくれて私は嬉しかった。瀬川くんも微笑んでいた。
ルーを溶かし入れて無事にカレーが完成する。
「へぇ~…ほんとに出来るもんなんだな」
瀬川くんが感心したように言うと、「当たり前だよ(笑)」と紗奈が笑った。
私たちも川を見に行こうという事になり向かっていると、テントは既に2つとも張られていて、平野たち火起こし班がギャアギャアと盛り上がりながら楽しんでいる。