
くるみの初恋、高校教師。
第17章 初めてのキス
「・・・・・」
「…せ、せんせ?」
「くるみ…もうちょっとこのままいさせて。」
耳元で感じる先生の声と吐息に、くるみは心臓が飛び出るほどドキドキしていた。
「先生…」
くるみは、自分の胸元にまわされた先生の腕にゆっくりと手を添えてみた。
「なぁ…くるみ…こういう時、恋人同士は次になにするか知ってる?」
"………キスだ。"
くるみにだってわかる。
こんな綺麗な星空の下に男女が2人。いつかドラマでみたようなシーンと同じ。
「くるみ、こっち向いて…」
先生は抱きしめる腕を離し、今度はくるみの肩に手を置いて正面から向かい合った。
