くるみの初恋、高校教師。
第19章 先生助けて…
すっかり肌寒くなってきたある日。
くるみは学校までバスで通っていて、いつもは座れることが多いが、今日は人が多くて座れなかった。
学校まではまだ停留所が6つくらいあるだろうかというとき、くるみの太ももに誰かの手が触れた。
一瞬戸惑ったものの、混雑した車内で手があっただけだろうと思っていたが、すぐにまた手が触れてきて、今度は明らかに触られている感覚があった。
痴漢だ…
すぐに思ったものの、恐怖のあまり、声を出すことも体を動かすこともできなかった。