
くるみの初恋、高校教師。
第19章 先生助けて…
「くるっ・・・望月!」
しばらくして、先生がやってきた。
「先生・・・」
先生の姿を見た途端、くるみは緊張の糸がほぐれ声をあげて泣き始めた。
「っ…っく…せんせい・・・」
「大丈夫。もう大丈夫だからな。先生いるから、な。」
先生は泣きじゃくるくるみを抱きしめ背中をさすり続けた。
婦警も気を利かせてくれ、落ち着いたら話伺うと、その場を離れパトカーへ向かった。
「くるみ…怖かったな。もう大丈夫だから。なんも怖いことないからな。」
くるみは先生の腕にしがみつき、胸に顔を埋めて泣いた。
しばくして、くるみは少し落ち着きを取り戻した。
「くるみ?大丈夫か?先生一緒にいるから、警察の人と話できそうか?」
くるみは小さく頷いた。
そして、警察からの聴取を済ませ、一ノ瀬はくるみを家へ送って行った。
