
くるみの初恋、高校教師。
第19章 先生助けて…
ショックもあり、泣き疲れたのもあり、
くるみはいつの間にか寝てしまった。
一ノ瀬はくるみを膝の上に寝かせ、仕事はそれらしい理由をつけて休むことにした。
お昼を過ぎて、くるみは目を覚ました。
「くるみ、起きたか。大丈夫か?」
頭を撫でながら優しく問いかける。
「先生…。あれ…いま何時…先生学校は…?」
「今日はもう休みにしたから気にしなくていいよ。
くるみと一緒にいるよ。それより、腹減ってないか?」
「おなかすいた…」
「うん。わかった。ちょっと待っててな。」
そう言って、一ノ瀬はキッチンへ向かった。
