テキストサイズ

くるみの初恋、高校教師。

第20章 クリスマス



「そろそろケーキ食べようか。」


そういって一ノ瀬はケーキを取りに行った。



「くるみー、ケーキ持って行くから目瞑っててー。」


キッチンから先生の声が聞こえた。


「なんで目瞑るのー??」


「いいから!かわいいケーキだから、くるみをびっくりさせたいの!」


「え〜?わかったけど〜。」



くるみはしぶしぶ目を閉じた。



「目閉じた?開けてない?」


「閉じてるから早くー」


「まだ開けるなよ〜」



一ノ瀬はくるみの前にケーキを置いた。



「よし。くるみ、目あけていいよ。」


「えっ…これ…」






"Merry Christmas
くるみ お誕生日おめでとう"






「今日は誕生日だろ?」


「先生、知ってたの…?」


「あたりまえだろ。くるみ、16歳おめでとう。」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ