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お面ウォーカー(大人ノベル版)

第7章 記者

そこへ、一人の老人男性が駆け寄ってきた。

「おお、リック、ここにいたか」

男性が呼びかけると、犬は再び、売人のズボンに噛みついてきた。

「やめろ!」と売人の男が抵抗する。

警察官が、老人男性に、「こちらの犬はお宅の飼い犬ですか?」と尋ねると、

「はい、お巡りさん、あの犬は半年前に、うちに来たんですが、実は長年、空港で麻薬犬として活躍してたんです。私も、あれだけ吠えてるのは、初めて見まして」

それを聞いて、警察は応援を呼び、調べた結果、売人の男のポケットから覚醒剤と違法のドラッグが見付かった。

その様子を離れたところから、お面姿の良夫が見ていた。

夕子は、スクープとばかり、その様子を写真におさめ、もちろん、その良夫の姿もカメラで捉えた。

お面姿のヒーロー、現場に現れ売人の仲間を倒す……と。

夕子は、思った。

(私が警察を待ってる間に、一人を倒して、取り押さえるのを手助けしてくれた。しかも、麻薬犬がくるなんて奇跡! これ、やっぱりあの人と組まなきゃ)

やがて良夫のお面は外れ、逃げるようにして帰っていった。

「あれ、あの犬、お面を加えてきたやつやんか。料理持っていきやがって……」


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