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お面ウォーカー(大人ノベル版)

第5章 その顔で歩く

良夫は引き出物の袋に、なにがあるのかを確かめる。

大きめな箱、小さな箱、長方形の箱が一つずつに、ボールペンとハンカチが入っていた。

長方形の箱を開けると、中はカステラだった。表面には、知らない男女の名前が書いてある。

大きめ箱を開けると、見たことのない男女の写真がプリントされたお皿だった。

「一番、いらんタイプの土産をメインのようにすな! こいつら知らんし」

もう一つの箱は、鯛の形をした砂糖が入っていた。

「砂糖は使わんなぁ……てか、独身男性の部屋に置き去りにすな!! ゴミやわ」

これはある意味、良夫も早く結婚しろという、叔母の鈴からのメッセージでもあった。

良夫はため息をつきながら、部屋で寂しくカステラを頬張った。




※この話は、斗夢蒼也様による作品、文字の世界を救えからの、その後の良夫を描いたアナザーストーリーとなります。

斗夢蒼也様に、心より感謝いたします。




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