お面ウォーカー(大人ノベル版)
第5章 その顔で歩く
場所は、平野区の警察署。
ここで、ショーゲン・パル・プンテの、取り調べ前の所持品、身体検査が行われていた。
「凶器は、小型ナイフ一本、所持金は裸のままの3270円。3Lサイズのメンズコートと、バニーガールの衣装、白いマスク。右二の腕に、洋風のドラゴンのタトゥーがあります。身長は……」
良夫は、ホロ酔いでアパートに着いた。
手すりを掴みながら、階段を一歩一歩上がる。
部屋の前に到着。鍵を開け、中に入る。
電気をつけると、なぜか部屋が片付いている。
「ん?」
脱ぎっぱなしの衣類は綺麗に畳まれて、部屋の隅に。シンクに溜まっていた、カップ麺の容器は捨てられ、汚れた食器も洗って、プラスチック容器にかためてある。
こたつの上には、白い紙袋があり、その下に一枚のメモが敷かれていた。
良夫は、そのメモを手にとった。
「なになに、叔母の鈴です。散らかってるところ、簡単に片付けておきました。エッチな本は、見やすい所に……置きましたぁっ!?」
見ると、布団の枕元にあるティッシュの箱の横に積んである。
「叔母さん来たんかい。てか、いらんことをすなよ……」
良夫は、メモの続きを読んだ。
「えっと、一つ謝らなくてはいけません。押し入れに入っていた鬼のようなお面を、驚いた拍子に、窓から放り投げてしまいました。探しにいきましたが、どこにもありませんでした。本当にごめんなさい……あれ、叔母さんかよ!! てか、よく届いたな……え、お詫びに、私の友達の娘さんの結婚式で頂いた、引き出物、差し上げます」
ここで、ショーゲン・パル・プンテの、取り調べ前の所持品、身体検査が行われていた。
「凶器は、小型ナイフ一本、所持金は裸のままの3270円。3Lサイズのメンズコートと、バニーガールの衣装、白いマスク。右二の腕に、洋風のドラゴンのタトゥーがあります。身長は……」
良夫は、ホロ酔いでアパートに着いた。
手すりを掴みながら、階段を一歩一歩上がる。
部屋の前に到着。鍵を開け、中に入る。
電気をつけると、なぜか部屋が片付いている。
「ん?」
脱ぎっぱなしの衣類は綺麗に畳まれて、部屋の隅に。シンクに溜まっていた、カップ麺の容器は捨てられ、汚れた食器も洗って、プラスチック容器にかためてある。
こたつの上には、白い紙袋があり、その下に一枚のメモが敷かれていた。
良夫は、そのメモを手にとった。
「なになに、叔母の鈴です。散らかってるところ、簡単に片付けておきました。エッチな本は、見やすい所に……置きましたぁっ!?」
見ると、布団の枕元にあるティッシュの箱の横に積んである。
「叔母さん来たんかい。てか、いらんことをすなよ……」
良夫は、メモの続きを読んだ。
「えっと、一つ謝らなくてはいけません。押し入れに入っていた鬼のようなお面を、驚いた拍子に、窓から放り投げてしまいました。探しにいきましたが、どこにもありませんでした。本当にごめんなさい……あれ、叔母さんかよ!! てか、よく届いたな……え、お詫びに、私の友達の娘さんの結婚式で頂いた、引き出物、差し上げます」