りさと3人のDoctors
第19章 オトナのお勉強
「それにしても、りさも大人になったな〜。」
「え!?わたしはまだだよ!そ、そういうことしてないし、する予定もないよ!!」
「そうじゃなくて(笑) 数年前はsexって聞いただけであわあわして泣いてたじゃん。ちゃんとこうして、しっかり話を聞けるようになって、成長したな〜と思ってさ。にぃにはうれしいよ。」
蓮はりさの頭を撫でた。
「へへっ。にぃにはいつも褒めてくれるね。大好きだよ。」
「りさ、俺に大好きって言っちゃダメだよ?本当に好きな人のために、その言葉は取っとかないと。」
「そういう好きな人はいないもん…。だから、先生たちが好きだよ。」
(先生"たち"ね〜…)
と蓮は心の中で呟いた。
「本当か〜?りさはいつだって恋する乙女に見えるけど〜?」
「なにそれ?どういうこと?」
「さぁね〜…。ほら、たくさんお話ししたから、りさはそろそろ寝ないとね。寝るまで一緒にいる?」
「ううん。今日はひとりで寝られるよ。」
「そっか。じゃあ、おやすみりさ。」
「おやすみなさい。」
蓮が電気を消して部屋を出ると、りさはそっと目を閉じた。
蓮のおかげで心は晴々とし、嫌な治療も頑張ろうと思えた。