
りさと3人のDoctors
第3章 診察
「そしたら、消毒するね。ちょっと冷たいよ〜」
「あっ、ま、待って…」
りさはこの消毒の瞬間が大嫌い。
ここで一気に恐怖心が湧いてくる。
「大丈夫よ、すぐ終わるからね。」
「お願いっ!ちょ、ちょっと待ってください…」
すると、隣の診察室で声を聞いてた蒼が処置室へ入ってきた。
「りさ〜。今日は一本分しかしないからすぐ終わる。」
「だって、怖いから…っうぅ…」
「もう〜、泣かないの。すぐ終わるから。ほら、こっち向いて。」
蒼はりさの手を握って頭を撫でる。
「りさちゃん、先生の方見ててね。チクっとするよ〜」
「い"っ…ぃ…ぅぅ…」
りさは蒼の手をぎゅっと握りしめた。
「はい、りさ終わったよ〜。よく頑張りました。」
「うぅ…痛い……」
「すぐ終わったでしょ?結果出るまで、そのまま横になってていいからね。」
そう言って、蒼は診察室へ戻って行く。
