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りさと3人のDoctors

第22章 豪の治療



「んっ…ぁ、ぃ、いたい…」


「ここだな…。りさ、ちょっと動かすぞ。」



りさがぎりぎり痛みの出るポイントを見つけると、豪はそこを丁寧にほぐしていった。



「ぅっ、いたっ…ぃ、ぃたっ…んんっ……」


「ごめんなりさ。かわいそうだけどもうちょっと我慢な。」


「ぐすん…痛いぃ…んんっ…ぃた……ぐすん…」



(いつもこんなに泣きながら痛みに耐えて…。りさ、よく頑張ってるんだな。蒼も毎週つらいだろうな。)



豪はりさが泣きながら治療を受ける姿に心が締めつけられ、きっと、いつもりさを見ている蒼も同じなのだろうと思った。



(本当は治療も俺なんかに嫌だろうな。蒼がよかっただろうに…。って、なんで蒼の方がいいと思ったんだ…?まぁいいか。)



ついに豪も気づいたと思われたが、真意に辿り着きはしなかった。


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