りさと3人のDoctors
第22章 豪の治療
するとその途中、手術を終えた蒼に偶然会った。
「おぉ、りさ。ごめんな、今日治療してあげられなくて。今終わったの?」
「うん…。」
りさは少し寂しそうにしていた。
「どうした?豪の治療痛かった?」
りさは首を横に振る。
「豪先生、見た目はちょっと怖いのにすごく優しかった。」
「ははっ。それならよかった。なんでそんなしょぼんとしてるの?」
「わかんないけど…、先生に会いたかったのかな。先生見るとなんかホッとしたの…。」
りさは目に涙を浮かべて蒼を見上げた。
「そっか。ごめんなりさ。」
と、蒼はりさをそっと抱きしめる。
「夜遅くなるけど、今日は家に帰るからね。先に豪と帰ってゆっくり休んでて。」
「うん。わかった。」
りさはニコッと笑い、裏口に向かっていった。