りさと3人のDoctors
第23章 突然の高熱
しばらくすると、竹内が戻ってきた。
「あら、豪。」
「おぅ。急に悪かったな。助かったよ。」
「いいのよ、ちょうど当直だったから。先生、りさちゃん、インフルエンザA型でした。お薬どうします?たぶん、この状態じゃ経口できないでしょうから、今から点滴入れましょうか?」
「えぇ、助かります。」
「では、このままここで針入れてしまいますね。」
「お願いします。りさ、ちょっと腕出すよ。」
「はぁはぁ、先生、点滴やらぁ…お薬のむかぁ……。」
りさは高熱で朦朧とし、呂律も回らなくなってきてた。
「りさ…、お薬飲める状態じゃないから。早く治そう、ね。」
「りさちゃん、大丈夫よ。すぐ終わるから。ちょっとチクっとするね〜。」
りさはされるがままに、蒼に腕を押さえられ竹内に点滴を打たれた。
「ゔぅっ…」