りさと3人のDoctors
第25章 インフルエンザのりさ
朝になり、りさの熱は38度まで下がったものの、まだまだ苦しそうにしている。
蒼も豪も朝まで付き添ったが、豪は昼からオペがあったので蒼が先に休ませた。
「せんせ…はぁはぁ。」
「りさ、もう朝になったんだけどなにか食べれそう?」
りさは首を横に振った。
「しんどいか…。じゃあお水だけ飲もう。」
蒼は水と言いつつも経口補水液をりさに飲ませた。
「先生、一緒にいる…?行かないで…。」
「いるよ。大丈夫だよ。」
蒼の優しい声と頭を撫でる優しい手に安心したりさは、またすぐにうとうとと眠りについた。