りさと3人のDoctors
第25章 インフルエンザのりさ
「蒼兄おまたせ…あれ、りさ起きたの?なんで泣いてんの?」
点滴を取りに行った蓮が戻ってきた。
「それは、さっき目覚まして俺の顔見た途端に泣き出して…。」
それだけ聞いて、蓮はすぐに理由がわかる。
「あぁ、そういうことね。りさ、蒼兄がいなくて寂しかったんだよね。起きたら蒼兄がいて安心したね。」
と言って、蓮がりさの頭を撫でると、りさはコクンと頷いた。
「蒼兄、これ…どうする?」
蓮の手には点滴が。
「あぁ、俺押さえとくから蓮入れて。」
りさはしんどくて半分目が開いてないような状態だっので、点滴には気付いてない。
「りさちょっと腕ごめんな。」
蒼と蓮はりさが気づく前に終わらせようと、連携プレーでささっと準備する。
「んんんっ!いたぃ…うわぁ〜ん。」
突然腕に針を刺されたりさは、また泣き出した。
「ごめんごめん。もう痛くないから大丈夫。ごはん食べれてないから点滴しようね。」
「いやだぁ〜、はぁはぁ…、ごはんたべるぅ…うぅ…ゴホゴホッ。」
「りさ〜、泣かないで。咳出ちゃうと危ないから…。よしよし、大丈夫大丈夫…。あ、そうだ蓮、昨日から休んでないだろ?あとは俺がみるから大丈夫。長い間ありがとな。」
「うん、じゃあお言葉に甘えて。なにかあったら連絡してよ。」
「あぁ、ありがとう。」