りさと3人のDoctors
第25章 インフルエンザのりさ
蓮が点滴を取りに部屋を出ると、蒼はりさのおでこに手を当てた。
(まだだいぶ熱いな…。)
「んん…」
するとりさが目を覚ます。
「ごめんなりさ、起こしちゃったか。」
「ぅ…うぅ…ぅわぁ〜ん…」
目を開けると蒼がいて、びっくりしたのか、ほっとしたのか、うれしかったのか。
りさは突然泣き出した。
「りさ、どうしたの〜。ごめんな、先生いなくて、しんどかったな。ちょっとお水飲もうか。」
と言って、蒼はりさの身体を起こし、水を飲ませた。
「ぐすん、ぐすん…ケホッ、せんせ…うぅ…。」
「ほらりさ。泣いたら咳出ちゃうから。先生いるから大丈夫。」
蒼はりさを横から抱きしめて背中を撫でた。