りさと3人のDoctors
第26章 豪と涼子
「…う、…ごぅ、……豪!」
りさの部屋に向かって歩いてた豪は、後ろから誰かに呼ばれて振り返る。
すると、竹内が小走りで追いかけてきていた。
「涼子…。」
「はぁ〜、もう何回も呼んでるのに気づかないんだから。…久しぶりに名前呼んでくれたね。」
「…そうだったか?」
「そうよ。豪に名前呼ばれるの、結構いいなって思ってたんだから…。」
すると、ちょうどエレベーターが来て、2人は一緒に乗った、
「りさちゃんのとこでしょ?」
「あぁ。」
「ねぇ、豪。久しぶりに会ってやっぱりいい女だなとか思わなかった?」
「…思った。」
「えっ…?」
[ポーン、ドアが開きます。]
まるでドラマのワンシーンのように、タイミングよくエレベーターが開く。