りさと3人のDoctors
第28章 病み上がりの治療
「りさ、痛くない?」
「………。」
「りさ?大丈夫?…りさ??」
「えっ?あっ、はい、疲れてない。」
「うん。それは来た時に聞いたけど…、今痛くない?って。」
「あ、大丈夫。痛くな…、っん…やっぱりちょっと痛い…。」
「痛いよね、痛いと思ったんだよ。」
りさは先生の顔を見つめていろいろ考えていたおかげ(?)なのか、上手く意識が逸れて痛みを感じるのを忘れていた。
先生の声に気づいた瞬間、ようやく現実に引き戻されたように痛みが走った。
「りさ、指ほぼ全部入ったよ。上手に力抜けてたし、顔見てても平気そうにしてるから入れてみたんだ。」
「え…?全部入った?」
「うん、ほぼね。痛くなければあとちょっと行くけど…今日はまだやめとこう。来週はできると思うから頑張ってみようか。」
「うん…。」