りさと3人のDoctors
第4章 深夜の発作
すると、シャワーから出た蒼も2人の声に気づいて、すぐにりさの部屋へ駆けつけた。
「りさ!蓮、いつからこの状態?」
「俺が気づいたのは5分前くらいだけど、いつからこうなってたのか…」
「そうか。りさ?吸入薬どこ?今日病院でもらったでしょ?」
「コホコホッ…かばん…っ……コホッ」
蒼はりさの鞄から吸入器を取り出しりさに渡す。
「りさ、りさのタイミングでいいから一回吸入しよう。ひとりでできる?」
コクっ…
りさは頷いて蒼から吸入器を受け取ると、慣れたように吸入した。
「スーッ…………ッ、はぁ…はぁ…ケホッ…」
「うん、上手にできてるよ。」