りさと3人のDoctors
第34章 蓮の治療
「なぁ、蓮。悪いんだけど、来週のりさの治療代わりに頼めないか?出張行かないといけなくて…。」
「うん。いいよ。」
「もう指1本は問題なく入るけど、2本はまだ難しいんだ。とりあえず試してみて、無理そうだったらやめてほぐしてあげて。」
「了解。」
「あ、それと、りさなんだけど、最近治療の時にあんまり痛いって言わないんだ。触ってる感じからして痛いはずなんだけど、泣くのも我慢して無理に耐えてる感じで…。本人は大丈夫って言い張るから、ちょっと様子見ながらやってあげてくれるか?」
「うーん、それはわかったけど、りさなんかあった?」
「いや、それがわからないんだけど…、修学旅行の後くらいからかな。ほら、蓮がりさにいろいろ教え込んでりさがやけに頑張ろうと無理したって話あっただろ?あの時に似てるな。何か聞いても大丈夫としか言わないし、心配なんだけどな…。」
「またそうやって教え込んだとか言うなよ…。りさのことはなんとなくわかったよ。了解。」
「あぁ、よろしくな。」