りさと3人のDoctors
第36章 進路相談
キーンコーンカーンコーン___
HRの時間。
「みんないいかー?今配った調査表は来週提出だからな。それをもとにこれから進路相談とか始めていくから、しっかり考えるんだぞ。じゃあ、今日はこれで終わり。気をつけて帰れよ〜。」
『はーい。』
夏休みも明け、2年生の後半がスタートしたこの日、進路希望調査と書かれた紙が学校で配られた。
「あ〜ぁ。2年生なのにもう進路の話だって〜。りさちゃんは進路どうするの?進学はするでしょ?」
仲良しのゆきちゃんがさっそくりさに話しかけた。
「わたし?わたしは…、そもそも大学行っていいのかどうかわからなくて…。」
「え!りさちゃんの頭ならどこでもいけるのにもったいないよ!大学行きたくないの?先生たちがダメって?」
「ううん。ダメなんて言われたことないし、大学も行ってみたいけど、先生たちに話したことなくて。お金もかかることだしさ…。」
「そんな、帰ってすぐ相談しなよ!先生たち絶対いいよって言ってくれると思う!」
「うん、そうだよね。話してみる…。」