りさと3人のDoctors
第36章 進路相談
家に帰ると、りさは部屋で机に向かい調査表と睨めっこしていた。
(進路か…。)
実は、りさには少し前からある夢があった。
(医大って行けるのかな…?まぁ、もっと勉強しないと絶対無理だよね…。)
「りさ〜。」
(というか、そもそも大学なんてすごくお金かかることなんだから。他人のわたしをここまで育ててくれてるだけでも感謝しないといけないのに、先生たちに大学行きたいなんて贅沢だよね…。)
「り〜さ〜。」
(はぁ、どうしよう。来週提出しなきゃいけないのに…。)
ガチャッ___
「りさ〜?」
(そもそも2年生で進路の話始まるなんて思ってなかったな…、ちょっと早くない…?)
「りさっ!!」
「うわぁぁぁあ!!!」
りさは考え込むあまり、何度も呼ばれてることにも、ドアが開いたことにも気づかず、突然耳元で声がして椅子から転げ落ちるくらい驚いた。