りさと3人のDoctors
第36章 進路相談
「なぁ、りさ?」
りさがアップルパイを食べ終えると、豪は進路の話を始めた。
「さっきの進路のこと、なに悩んでたんだ?」
りさは少し考え、ゆっくりと豪に思いを打ち明けた。
「…わたし、高校卒業したら大学行ってみたいんだけど、大学なんて行ったらお金かかるしどうしようかなって。」
「大学行きたいなら行けばいいだろ。どこ行きたいんだ?」
「…え?豪先生、わたし大学行っていいの?」
「いいに決まってるだろ。まさかそれで悩んでたのか?他にやりたいことがあるなら別だけど、大学行って勉強したいんだろ?りさのやりたいことやればいいぞ。」
「でも、大学ってお金かかるでしょ…?」
どこか申し訳なさそうな顔をしているりさに、豪は座ってた椅子を寄せてりさの肩を抱いた。