りさと3人のDoctors
第44章 学校の事件
放課後。
この日、日直だったりさは、教室に残って掃除をしていた。
ゴミ袋をまとめて捨てに行こうとした時、突然、3年生の先輩が声をかけてきた。
「白鳥さんだよね?よかったらゴミ一緒に捨てに行こうよ。重いでしょ?」
「え…?いえ、大丈夫です。わたし1人で行けます。」
「そんな遠慮しないで。俺もちょうど下に行くところでさ。」
「…それじゃあ、一緒に…。」
なんで3年生がわたしなんかを手伝ってくれるんだろう。
りさは不思議に思いながらも、なんとなく断りきれず一緒にゴミ捨て場に向かった。