りさと3人のDoctors
第44章 学校の事件
ゴミ捨て場は体育倉庫裏の人気のないところにある。
「すみません。ありがとうございました。」
ごみを置いて教室に戻ろうとしたりさの腕を、突然先輩が掴んだ。
「…っ!」
りさは驚きのあまり声も出ずに固まると、そのままズルズルと体育倉庫の中に連れ込まれてしまった。
そして、倉庫の中にはもう1人別の3年生がいた。
「白鳥さんってよく昼休み食堂にいるよね?かわいいな〜っていつも思ってたんだよね。」
2人の先輩は不敵な笑みを浮かべていた。
「あ、あの…、わたし帰らないと…。まだやることが…。」
りさが出ようとすると、2人はドアの前に立ち塞がる。
「ちょっとだけ俺たちと遊んで行かない?」
そういうと、先輩たちは積み上がったマットの上にりさを倒して押さえつけた。