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「りさちゃん大丈夫よ。とりあえず、呼吸整えようね。」



楓の職業はCA。

空の上で急病人が出るかもしれないので、基本的な処置の訓練は受けていた。

うまく呼吸できてないりさの口に、紙袋をあてて呼吸をさせた。



「すぅはぁー、すぅはぁー、ゲホゲホッ…っ…はぁ、はぁ…」


「ダメね、発作が起きちゃってるわね…。ちょっと待って。」



楓は部屋のドアを開けた。



「蓮、ちょっと来てくれる？」


「俺が行くよ！」


「蒼、あんたはいいからここで待ってなさい。」



蒼がすかさず答えるが、楓は蓮だけを部屋に呼んだ。