りさと3人のDoctors
第46章 目を覚ましたりさ
___数時間後
夜になって、りさはゆっくりと目を覚ました。
なぜ病院にいるのか、なにがあったのか、すぐにわからなかったようでキョトンとしている。
「りさちゃん、わかる?」
「…楓さん。」
楓をみて身体を起こそうとしたりさは、突然あそこが痛みだしお腹を抱えるようにしてうずくまった。
「んっ、んんっ…ぃ、痛ぃ…。」
「りさちゃん、起きなくていいのよ、そのまま横になってて。」
(痛い…、あれ、わたしなんで病院に……、はっ…!)
りさは痛みと同時に自分の身に起こったことを思い出した。
「んっ…楓さん…、ぐすん。」
りさは痛みとフラッシュバックする恐怖に泣き出した。
「りさちゃんちょっと待ってね、すぐ蓮呼ぶから。」
部屋には楓しかいない。
りさが目を覚ましたとき怖がるかもしれないと、男である先生たちは医局へ行き、楓だけが部屋に残っていた。
楓に呼ばれた蓮はすぐにやってきた。