りさと3人のDoctors
第5章 入院
「右腕にお願い。」
昨日採血した左腕を避けるよう、蒼は看護師に指示を出す。
「りさ、こっち見てて〜。」
「うぅ…怖い…やりたくなぃぃ……」
「大丈夫、最初だけちょっとチクっとするだけだから。」
そう言って、蒼は看護師に目で合図を送った。
「い"っ…先生いたぃ………」
「よしよし。もう針入ったから痛くないよ。」
「針こわぃ…うぅっ……ぐすん…」
「泣かないの〜。泣いたら疲れちゃうから。ほら、いい子だから、点滴終わるまでもっかい寝よう。」
蒼は泣いてグズるりさの手を握り、頭を撫でて寝かしつけた。