りさと3人のDoctors
第6章 楓さんと姉ちゃん
_____半年後
すっかり寒くなり、冬がやってきたある日。
小野寺家には楓が帰ってきていた。
「楓さん!」
「あら、りさちゃん。」
学校から帰ってきたりさは、家に楓がいて大喜び。
「こら。はしゃぎすぎだぞ。」
りさを迎えに行ってた豪も、車を駐めて家に入ってきた。
「だって、楓さんがいるんだもん!」
「りさちゃん、制服似合ってるわね。背も伸びたし、中学生になって少しお姉さんになったね。」
楓に褒められて、りさはとてもうれしそう。
「背伸びたか?145しかないんだぞ。俺にはまだまだガキに見えるけどな。」
「もう、豪はすぐそうやって…。りさちゃん、豪は本当はりさちゃんが小さくてかわいいって言いたいのよ。前はね、"このまま大きくならないで〜"なんて言ってたんだから。」
「おいっ!いつの話だよ!」
そんな楓と豪のやりとりに、りさは恥ずかしやら微笑ましいやら。ひとりもぞもぞしていた。