りさと3人のDoctors
第49章 治療がこわい
「ねぇりさ、ひとつアドバイスしてもいい?」
「なに?」
「もっと蒼兄を信じてごらん。」
キョトンとした顔でりさは蓮を見つめた。
「りさは、蒼兄の治療が乱暴だとか、りさのことなにも考えずにやってるって思う?」
りさは首を横に振った。
「そんなことない…。先生はいつもすごく優しくて、わたしのこと考えてくれる。どんなにできなくても、頑張ろうって励ましてくれるの…。」
りさの目から涙が溢れ出した。
「うん、そうだよね?りさの大好きな蒼兄は、いつでもりさのこと考えてくれてるよね。治療の時も、りさが少しでも痛くないようにしてくれてるよね。そしたらさ、あの時りさに手をかけた、あんな乱暴で最低な奴らと一緒にしないで、蒼兄のこともっと信頼してごらん。蒼兄なら大丈夫だって、身を委ねてごらんよ。そしたら恐怖心もなくなるんじゃないかな。」