りさと3人のDoctors
第49章 治療がこわい
蓮のアドバイスを聞いて、りさはなにも言えずただただ泣いていた。
「りさ〜、ほらまた泣いたらかわいい顔が台無しでしょ?蒼兄は笑顔のりさが好きなんだよ?もちろん、にぃにも笑ってるりさが好きだな〜。」
「うん…。ごめんなさい。でも、先生のこと信じれてなくてわたし自分が最低で涙が出るの…。」
「こら、またそうやって自分を責めないの。にぃにそんなつもりで話したんじゃないよ。これで次の治療は少し前向きに頑張れそうでしょ?そう思えただけでいいんだよ。」
「うん。にぃにありがとう…。なんでにぃにはそんなにわたしのことわかるの?うぅ、うわ〜ん…。」
「も〜、りさなんで泣くの〜笑。ほら、ぎゅーする?あ、でもぎゅーは蒼兄としたほうがいいか…。」
「ううん…、にぃにともするぅぅ。」
(りさは天然の小悪魔だな…。惚れない男いないだろこりゃ。)
「いいよ、ほら、おいで〜?」
蓮が手を広げると、りさは蓮の胸に顔を埋めて子どもみたいに泣き続けた。