りさと3人のDoctors
第51章 生理と救急搬送
蒼と入れ替わりで特別室に入った蓮は、点滴の確認だけ済ませると、蒼と同じようにりさの寝顔を眺めた。
(大きくなったな〜と思えば、こんなかわいい寝顔して…。ずるいな、りさは。)
蓮がしみじみしていると、りさは目を覚ました。
「おはよう、りさ。」
蓮はまだ寝ぼけるりさに太陽のような笑顔をみせる。
「ふわぁ〜ぁ…。にぃにおはよう。朝…?」
りさは大きなあくびをして眠そうに目をこすった。
「うん、朝だよ。まだ眠い?」
「ううん、起きた。…先生は?」
「ついさっきまでいたんだけど、仕事に戻っちゃったんだ。」
「そっか…。昨日はわたしのためにずっといてくれたもんね。にぃにも、豪先生も。学校で倒れて、心配かけてごめんなさい。」
りさは朝から申し訳なさそうにした。
「りさ〜?すぐ謝るのやめなさいっ。いろいろあったから、生理に跳ね返ってきちゃったね。女の子の宿命だけど、かわいそうに昨日はつらかったよね…。」
「救急車乗って、豪先生とにぃにに会うまで本当に死ぬのかと思った…。」
「よしよし。よく頑張ってえらかったね。病気とか異常はなかったから安心していいよ。今はどう?痛いとか気持ち悪いとかある?」
りさは首を横に振った。