りさと3人のDoctors
第53章 豪のお迎え
『ただいま〜。』
「おかえり。」
家に入ると蒼がリビングにいた。
蒼「あれ、りさそれなに飲んでるの?」
りさ「これキャラメルマキアート。こっちは豪先生の。模試頑張ったからって買ってくれたの。」
豪「りさとデートしたんだ。」
豪はちょっと蒼を揶揄ってみようと、わざとデートという言葉を使った。
案の定、蒼は少し嫉妬したように豪をジロっと見た。
でも、りさはそんな2人のやりとりに気づいていない。
蒼「りさ、俺にも一口ちょうだい。」
りさ「えっ…?えぇ、ぁ、うん。いいよ…!(先生と間接キスになる…)」
りさは顔を真っ赤にして蒼に渡した。
豪(さっき、俺と間接キスしたときは全く意識してなかったのに…。どんだけわかりやすいんだ。てか、蒼もわかっててやってんのか?)
蒼「うん、おいしい!ありがとう。」
蒼は笑顔でりさに返した。
りさ「う、うん!おいしいよね!」
りさはストローを見つめドキドキしながらそっと口をつけ、蒼に真っ赤な顔が見られないよう、飲みながら自分の部屋に入っていった。
豪「おい、りさで遊ぶな…。」
蒼「なにが?豪ずるいぞ。りさとデートとか…。」
豪(まさか蒼は間接キスじゃなくて本気で俺に嫉妬してただけ?2人揃って天然…?)