
りさと3人のDoctors
第53章 豪のお迎え
「よし、そろそろ行くか。あとは飲みながら帰ろう。」
それぞれ半分飲んだくらいで、豪は車を出発させた。
「ねぇ、豪先生ってなんでみんなでお出かけする時は運転係なの?」
「俺は車好きだから。運転好きだし、俺の車が1番広いしな。2人も運転は上手いけど、蒼は単純に足としか思ってないし、蓮にとっては女とデートするための道具だったしな…。」
豪の車はSUV。
蒼と蓮はセダンに乗っていて、もちろん全部外車。
「そういえば、まだ小学生の時にね、1回だけ病院でにぃにの車に女の人が乗って行くのみたことあるんだよ。あれ彼女だったのかな?ふふっ。」
「おそらくそれ蓮の最後の彼女だな…。その子…、いや、なんでもない。」
豪はなにかを言いかけたようだったが、りさは飲むのに夢中で気にしてない。
そんなこんな話しているうちに家に着き、豪はガレージに車を駐めた。
車が4台駐められるガレージには、蒼の車もあった。
「あ、先生帰ってきてるね。」
「そうみたいだな。りさ、俺荷物全部持つから、飲み物俺のも持って。」
「はい。」
2人は車を降りて家の中に入った。
