りさと3人のDoctors
第54章 バスルームのハプニング
(も〜、ご飯食べたあとすぐに入っとけばよかった!遅くなって先生に見つかったら怒られそう…。)
そんなことを考えながら、りさはバスルームのドアを勢いよく開けた。
「きゃぁっっっ!!!」
ドアを開けた途端、りさは手に持っていたパジャマも下着も床に落として、くるりとバスルームに背を向けた。
「ぁ、あ、あの、ご、ごめんなさいっ!」
ドアの向こうには、お風呂上がりで腰にタオルを巻いただけの蒼が立っていて、突然ドアが開いたと思えばりさに叫ばれてびっくりしている。
「り、りさっ…。いきなりドア開けるなよ…。」
「先生っ、ご、ご、ごめんなさい…。」
そこへ、部屋にいた豪もりさの叫び声が聞こえていたようで飛んできた。
「りさ!!大丈夫か!?…って、なにしてんだ…?」
顔を手で覆い隠しバスルームに背を向けて立つりさと、タオル姿の蒼をみて、豪は顔をしかめた。
「あ、あの、これは、その、わたしが中を確認せずにドアを開けてしまったので、その、先生がっ、あの、ご、ごめんなさい…。」
「りさ、落ち着いて…。俺もう服着たから、とりあえず、もうこっち向いて大丈夫だから…。」
「は、はい…。」
りさは顔を手で覆ったまま、ゆっくりと蒼の方に振り返った。