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りさと3人のDoctors

第63章 りさの無事と父の叱責



すると、ずっと限界状態だったりさの心は、突然ふわっと魂が消えたように空っぽになり、スーッと涙も引いていき、その瞬間にりさは全てがどうでもよくなってしまった。



「…もう、疲れたから。これ以上がんばれなくて、逃げたかったの…。疲れたの…。」


豪蓮『りさ…。』



ぼーっと一点だけを見つめて、淡々と話し出したりさの様子にみんななにも言えない雰囲気だった。



蒼「だからって…。俺らに相」


りさ「相談したらよかったよね。そんなのわかってるよ…。わたしだって、心配かけたくなんてなかった。逃げたりしたくなかった。でも、逃げないと治療から逃げることなんてできないから。つらかったの…。もうつらいの…。しんどくて苦しくて、どうしていいのかわかんないっ…。」



りさは再び大粒の涙を流して泣いた。


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