
りさと3人のDoctors
第68章 生理の相談
コンコンコン___
蓮が電話をして3分ほどすると、診察室に蒼がやってきた。
「りさ、どうした?なんで泣いてるの?」
突然の蒼の声に、りさは少しビクッとして顔を上げた。
「先生、なんで来たの…?」
「なんでって、蓮に呼ばれたからだよ。りさになんかあったのかと思って。」
「にぃにに相談したの。生理ずらしたくて。でも、お薬飲むなら血液検査しないといけないって言われたの。だからやめるって。でもそうすれば、試験と被るかもしれないの。うわ〜ん!」
「…というわけで、呼ばせていただきました。」
蓮は、自分にしがみついて泣くりさに苦笑いしながら、ペコッと蒼に頭を下げる。
蒼はりさの背中に手を置いて、落ち着かせるように話しかけた。
「りさ?とりあえず泣くのやめよう。顔あげて。」
「ぐすん、ぐすん。ひっく。」
りさは体を蓮から離し、手で涙を拭った。
