
りさと3人のDoctors
第68章 生理の相談
血液検査。
突然、大っ嫌いな言葉が聞こえてきて、りさは耳を疑った。
「にぃに、今血液検査するって言った…?」
「言ったよ。さっきも言ったけど、血が固まる副作用もあるから、ピルを服用するには血液検査をしなくちゃいけないんだ。」
予想もしてなかった話に、りさの顔はどんどん暗くなり、いつの間にか俯いていた。
「やめる…。」
「え?」
「やっぱりやめたい。血液検査はやだ…。」
「も〜、りさ〜…。」
蓮は椅子から立ち上がり、座ったまま俯くりさをすっぽり包み込むように抱きしめた。
「りさ、本当にやめるの?せっかく勇気出して、にぃにに相談してきたじゃん。血液検査が嫌なだけで、生理と試験が被るかもって不安なままでいいの?」
「だって………。ぐすん」
「も〜、ほら泣かないで…。うーん、ちょっと待ってね。」
泣き出すりさを抱きしめたまま、蓮はどこかに電話した。
「ごめん、来れる…?」
