りさと3人のDoctors
第8章 検査の結果
コンコンコン___
「はい。」
「りさ、おはよう。」
翌朝、蒼はいつも通りの笑顔でりさの部屋に入った。
「お腹どう?まだ痛い?」
「ううん。今は大丈夫。」
「そうか、よかった。りさ、先生少しお話があるんだ。」
「…検査の結果、悪かったの?」
りさは何か察したように声を震わせ蒼に尋ねる。
そして、ベッドに腰掛けた蒼は、りさの手をそっと握った。
「りさ。先生、これから大事な話をするよ。大事なりさの身体の話。ゆっくり話すから、しっかり聞いてくれる?」
りさは怖かった。
検査の結果が悪かったに違いない。
蒼から何が伝えられるのか、聞くのが怖くて仕方ない。
でも、蒼の目は真剣そのもので、どこか悲しげにも見えて、聞きたくないなんてわがままはとても言えなかった。
コクっ…
と頷くりさを見て、蒼はゆっくり話始めた。