りさと3人のDoctors
第8章 検査の結果
「まず、昨日の検査で、りさのお腹の痛みは生理が原因だったことがわかったんだ。」
「え…?だけど、まだせっ…せぃ、り…になったことないよ…?本当だよ…」
「うん、それは先生もわかってる。りさはまだ血が出てきたことはないはず。」
「じゃあどうして?血が出るんでしょ…?」
「それがこれから話す一番大事な話でね。実は、りさは生まれつき処女膜が完全に塞がっていることがわかったんだ。そのせいで、生理の血もお腹に溜まって痛みが出てたんだ。」
「しょじょ…?ってなに…?生まれつきって…今までわからなかったの…?」
りさはすでに混乱していた。
なにか大変なことが起こってるとは感じながらも、まったく話についていけない。
「りさ、落ち着いて聞いて。処女膜って聞いたことない?」
りさは首を横に振る。
中学2年生、そんな話もわかってくる年頃だろうが、純粋なりさには見聞きしたことがなかった。