
りさと3人のDoctors
第71章 センター試験
豪「りさ、緊張してんのか?」
「うん…。会場が近づいてくるとまた緊張してきた…。」
会場へ向かう車中、じーっと窓の外を見つめるりさに豪が声をかける。
豪「…大丈夫だ。蒼も言ってたけど、りさには俺らがついてるから。試験の間、りさにパワー送っとくから。」
と言うと、豪はハンドルを握る片手を離してりさの手を握った。
「豪先生、ありがとう。わたし、こうして大学受験できるの、豪先生が大学行っていいよって言ってくれたおかげなんだよね。大学なんて行けるかわかんなかったのに、こうして今目の前にチャンスがあって…、わたし、頑張るね。」
そう言って、りさもぎゅっと豪の手を握り返した。
豪「よし、ついたぞ。終わったらまた迎えにくるからな。りさ、頑張れよ。落ち着いてな。」
「うん、ありがとう。豪先生、いってきます!」
そう言って、りさは笑顔で車を降りると会場の中へ入っていった。
