りさと3人のDoctors
第73章 治療の卒業
蒼「はぁ…。」
りさを見送り医局に戻った蒼は、ため息をつきながらソファーに腰掛けた。
蓮「なに〜?ため息ついて、蒼兄またなんかあったの?」
豪「りさのことだろ?」
蒼「あぁ。それがさ……、」
と、蒼はさっきりさから相談されたことを2人に話した。
蓮「わぉ…。指2本入っておめでとうだけど…、まさか、りさがそんなこと言うとは…。なんか、一気に大人になっちゃったね。あんなに泣き虫だった子がって思うと泣けてくるよ。」
豪「泣き虫は変わってないだろ。ついこの前も注射されて泣いたし。まぁでも、もう子どもじゃないんだな。大学生だし、大人の女になってきた、いやなった?いや、まだこれからか…。」
蒼「なに言ってんだ豪は…。まぁ、でもりさからそんなこと言われるとは。なんか、大人になるりさを見るのが、嬉しいような寂しいような。」
蓮「蒼兄がそんなこと言わないでよ〜。蒼兄の手でりさはおとなになっちゃうんだからね。」
蒼「おい蓮!なにニヤニヤしてんだよ!そんな言い方するなよ…。りさがやりたいって言ったとはいえ、そんな簡単には最後までできないよ…。ゆっくり進めてあげないと…。」